東日本大震災で沿岸部にあった実家が被災し、そこに住んでいた父と同居するために仙台市青葉区のこの家を購入しました。それまでは家を購入しようとは思っていませんでしたから、急いで物件を探しました。この家に決めたのは、近くに息子や娘が暮らしていることもあり、安心して住める場所だという理由からです。
築年数は36年ということでしたが、前のオーナーさんが大切に暮らしていらした家でもあり、入居の際にクリーニングや台所・風呂場のリフォームがなされていたこともあって、入居当初は快適に暮らしていました。しかし、少し落ち着いてくると屋根の痛みや壁の塗装のメンテナンスが気になりだしました。
近くの市民センター(青葉区)で「塗り替えセミナー」が行なわれるということを知ったのは、ちょうどそんな時期でした。家の塗り替えとはどのようなものか聞いてみようと思い、さっそく出かけたのです。そしてセミナーを聞く前に"外装劣化診断"を申し込みました。担当の営業 佐藤さんからは「セミナーを聞いた後に申し込んでいただくことはありますが、セミナーの前に申し込まれる方はOM様が初めてでした」と後から聞きましたが、ともかく自宅のことが気になっていたので、すぐに申し込みました。そして申し込みから2日後には診断に来てもらいました。
診断の結果はDVDで見せてもらいました。瓦屋根の瓦は大震災の地震によってずれたり、ひびが入っているものもありました。映像で見せていただくことにより、下から見上げているだけではわからなかったことがよく理解できました。修繕の必要性は感じていたものの、診断の結果を見てこれはすぐに修理をしてもらわなければと改めて思いました。また、佐藤さんからは家の耐久性を増すための外壁の塗り替えプランも勧められました。出していただいた見積もりは5種類で、それぞれのプランがしっかり記載されていました。妻と話し合った結果、当初自分たちが考えていた予算よりオーバーしましたが、耐候性についてのお話を聞き、せっかくだから長く安心して暮らすことができるように施工してもらうことにしました。
工事の着工日前〜直前〜工事完了までご近所に挨拶していただくなど、丁寧な仕事には信頼がおけました。休憩中の職人さんたちと何度もおしゃべりをさせてもらったのですが、仕事ぶりもそうですが、みなさんとても気持ちの良い方ばかりで安心でした。
毎日書いてもらえる『交換日記』もよかったです。どのような作業が行われたのかを、文字で見せていただくと安心しましたし納得できました。交換日記をあとから見直して、こういうこともあったなと思い出すのも楽しいものです。
妻は「出窓の上の部分(庇[ひさし]の裏側)まで塗ってもらえたのは感動でしたよ!」と言っています。自分で足場に登って見たようなのですが、「足場を組まないと見えないところなのに、丁寧な仕事をしていただいてありがたい。壁に添わせたガス管なども同じ色で塗っていただいたので、見栄えが塗り替え前よりよくなった。細やかな配慮をしっかりしてくれている」と言って喜んでいました。
また、玄関部分の壁を塗っていただいた後に、違う色に塗り替えて欲しいとお願いしたときも、すぐにやっていただけました。私はあまり気にしていませんでしたが、妻は職人さんなりのこだわりがあっての色遣いなのかと思い、言い出すのには勇気が要ったとのことです。佐藤さんからは「要望があればどんどん言ってください。迷っているときにはアドバイスいたしますし、技術的にこちらが良いという場合はきちんとお伝えしますので」と笑顔で言われました。
約3週間の作業が終わり、徐々に足場が外されていくときれいになった我が家が姿を見せ、すべての足場が外れたらどのようになるのだろうとワクワクしました。すっかり作業が終わると、まるで新築のようになったと感じました。
足場が外れたのは12月1日。この冬は雪が多くなると予測されていたので、塗り替えをしなければさらに家屋の痛みが進んだのではないかと思っています。職人さんたちには寒い時期の作業で申し訳ないと思ったのですが、雪が降る前に作業を終えていただき感謝しています。
現在は家屋のまわりに花や野菜を植えて楽しんでいます。手入れした植物がきれいに花を咲かせると近所の方が写真を撮ってくださいます。現像してプレゼントしてくださったものがあるのですが、我が家を背景とした花々の写真はなんとも言えません。こうして心穏やかに暮らせるのはありがたいことだと日々感じています。
営業の佐藤より
お家の「外装劣化診断」のお申し込みはセミナーの前でしたので少し驚きましたが、それだけ家屋に対する想いが強くあったのだと思っております。お家を診断したところ、白くなってひび割れた瓦があるなど痛みが進行していました。まずは瓦の割れた部分を修繕し、その上から斜熱効果がある塗料を使用して塗装しました。壁も耐久性の高い塗料を選んでいただきました。やはり長く快適に暮らしていただくためにも、耐久性を重視することが大切ですからね。雪の多かった冬季シーズンの前に作業を終えることができたのは、本当に良かったです。今後も家屋についてのご相談があれば気軽にお声掛けいただきたいと思っております。