シロアリは日本全土に広く生息しています。宮城県内で見られるシロアリは「ヤマトシロアリ」です。4月から6月にかけて生殖虫(ニンフ[羽がある])が群飛し、別な場所へと飛んで行き(飛んでいく力は強くない)、羽根を自ら落としパートナーを探しカップルになります。そして行った先(切り株や倒木の下などの湿った地中)に巣をつくり交尾~産卵します。
九州、四国、関西や中部の南部に生息しているのは、ヤマトシロアリとイエシロアリです。また一部ではありますが、最近問題になっている駆除が難しい「アメリカカンザイシロアリ※」という種類もいます。現在、東北地方ではイエシロアリやアメリカカンザイシロアリは生息していませんが、温暖化が進むことで生息域が広がることが懸念されています。
※アメリカカンザイシロアリは、過去一度だけ仙台市で発見された報告があります。輸入家具の木材に浸入していたようです。
一般的に、飛んでいるときは小さいこともありシロアリとクロアリの区別はつきません。飛んでいないときに、じっくり観察してみると違いがわかります。触角があきらかに違い、くびれがない方がシロアリです。
シロアリには階級があり、「女王・王」「副女王・副王」「働きアリ(職蟻)」「兵アリ」などにわかれます。集団を作る社会性昆虫です。
寿命は、働きアリと兵アリは約2年。女王・王は、約10~15年と言われています。