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施工前の状況［ビデオ診断結果］

■屋根部分

屋根南面／スレート瓦の表面温度を測定しました。アンテナから発生したサビがスレート瓦にも付着していました（もらい錆び）。劣化を進めてしまう原因になります。 屋根西面／棟板金の釘が温度変化により金属が膨張・収縮を繰り返したため、釘が浮いてしまった状態でした。シーリングが経年劣化により弾力性が低下している状態でした。劣化が進行すると亀裂が発生します。雪止め金具はサビは発生していませんでしたが、予防の為の塗装は必要です。

屋根北面／スレート瓦の塗膜の防水機能が低下し、基材が湿気を含みコケとカビが発生している状態でした。部分によっては、塗膜が剥離し素地が露出していました。棟板金は塗膜が剥がれ、むき出しの鉄部よりサビが発生していました。美観、機能ともに劣化している状態です。

屋根東面／雨樋に泥の堆積が見受けられました。雨水の流れを妨げている可能性があります。

小屋裏／雨染みなどは見受けられませんでした。ただ、断熱材に雨染みが見受けられました。

■外壁部分

外壁南面／基礎モルタルにひび割れが発生していました。一部剥がれも見受けられます。他、モルタル層が大きく剥がれていました。ひび割れから進行したものと思われます。早目のメンテナンスが必要な状態です。玄関部分軒天は特に大きな劣化は見受けられませんでした。比較的良好です。外壁にひび割れが見受けられました。直接雨が侵入する可能性は低いですが劣化が進んでいます。2階の幕板と外壁の境目に細かいひび割れが見受けられました。水が浸入すると外壁のふくれや反りの原因となります。サッシ周りのコーキングが経年劣化により弾力性が低下している状態です。劣化が進むと亀裂が発生します。1階のチョーキングテストをしました。結果は、チョーキング現象が発生、防水機能が低下しているサインです。

外壁西面／コーキングの深さを診断しました。5mm以上あるため、特に問題はありません。雨樋止め金具は手で触れるだけで塗膜が剥離する状態でした。完全に付着力が失われ防水機能もない状態です。外壁目地のシーリングが破断していました。隙間から雨が浸入しやすい状態です。

外壁北面／1階は塗膜の防水機能が低下し、基材が湿気を含みコケとカビが発生していました。基礎にひび割れが発生し、モルタル層が浮かんでいました。電気メーター電線管止め具が著しくサビています。腐食する前に塗装による保護が必要です。 外壁東面／2階サッシ周りでひび割れが発生しています。横方向のひび割れは水を面で受けるため、水が浸入しやすいです。1階外壁に浮きが発生していました。シーリングを10倍スコープで拡大チェックしました。かなりのひび割れが確認できました。チョーキングテストでは、チョーキング現象が発生していました。防水機能が低下しているサインです。雨樋止め金具は、全体的にサビが発生していました。塗膜の防水機能はなくなっていると思われます。軒天部分は雨染みなどは見受けられませんでした。南東面の破風は大きな劣化は見受けられませんでした。